5ポイント理論
5ポイント理論
僕が現在はまっている4スタンス理論きキモは、「軸」を理解するためのものだということです。ダンスにおいて、「軸」とは非常に大切な要素であるにもかかわらず、その正確な定義はありませんでした。4スタンス理論やその前段階の5ポイント理論は、「軸とは何か」という問いに一つの回答を与えてくれるものです。
では、「軸」とは何でしょうか?5ポイント理論によれば、次の5つのポイントが一直線上に揃うことによって作られるものであると定義されています。
その5つのポイントは
P1:首のつけ根(頸椎と胸椎のつなぎ目)
P2:みぞおち(胸椎と腰椎のつなぎ目)
P3:股関節(骨盤と大腿骨のつなぎ目、いわゆる内股関節)
P4:ヒザ
P5:足底(土踏まず)
です。
以上の5つポイントが一直線上に揃うと、「軸」ができあがります。身体に「軸」ができると、柔軟性、パワー、スピード、バランスなどが増します。そして、体重のある軸のことを「重心軸」と定義しています(物理学的な重心軸のことを「体重軸」と呼んで区別しています)。また、体重の乗っていない方にも「軸」を作ることができ、この軸を「運動軸」と定義しています。
しかし、例えばダンスをして動いている時に、この5つのポイントをすべて一直線上に揃えることは不可能です。そこで、運動する際には、タイプに応じて、5つのポイントのうちの3つを選び出して「軸」を作っています。これが、4スタンス理論です。
なお、P1(首のつけ根)、P2(みぞおち)、P3(股関節)にはそれぞれサブとなるポイントがあって、P1のサブが肩、P2のサブがヒジ、P3のサブが手首になります。このサブポイントを代用して「軸」を作ることもできます。
5ポイント理論によると、ダンスを習っている時によく言われる「まっすぐに立つ」ということはどういうことかと言うと、P1からP5までを一直線上に揃えて立つということになります。首のつけ根、みぞおち、股関節、ひざ、足底が一直線上に揃うようにして立つ練習をしてみてください。これがダンスの最初の第一歩です。